私は、震災前養殖業を営んでいました。（牡蠣・若布・ホタテ・ホヤなど）震災で
全て流され家族までも失い、とても辛く悲しい思いをしました。
そして、津波で人が呑まれていくのを目の当たりに見て、とても海が怖くなりました。
海での仕事はもう出来ないと一時は諦めましたが、月日と共に何かやらなければ、
今やらないと後悔するという思いで私は私なりに出来る事から始めました。

　南三陸町は、漁業と観光の町です。漁業が元気にならなければ観光も元気に
なれないと思います。私はまずは漁業を元気にしたい！南三陸町には、美味しい
食べ物が沢山あります。何もない中で頑張って加工場を再生した会社も沢山ありますし、
海からの水揚げも徐々に増えてきています。
私に出来る事は南三陸町の美味しい物を全国に発送し、南三陸町を知ってもらい、
南三陸町に来て頂き生産者と消費者が解る販売につなげたいと思っています。
これから復興していく様子を皆さんに見てもらいたいし、応援して頂きたいです。

　　私が思う事

南三陸町には、若者　子供が少なくなってきました。震災前からですが、震災後は
拍車をかけるように少なくなりました。
でも震災後ボランティアがきっかけで南三陸町を好きになり移住して仕事を始めている
若者がいます。これはとてもありがたい事です。
この方々を大切にしなければいけないし、南三陸町を新しい形で復興するためには、
若い人の知恵と新しい発想が必要だと思います。
そして、私達は昔のままの復興ではなく、若者達が帰ってきたくなる町、町外の若者達が
移住したくなる町を目指さないといけないと私は思います。
その為に何が出来るのか？自分ひとりでは微力すぎる・・・でもやりたい事、やってみたい事あります。
まずは、自分のオリジナル商品を作る事。それから、観光と漁業が一緒になり復興して行く事です。
海で養殖施設をみてもらい、陸で養殖体験や生産する様子を見学してもらう事などです。
その為に観光出来る加工場を建設したいのです。雇用にもつながると思います。
思いはふくらみますが、現実は厳しいです。少しずつ前に進めたらいいなと思っています。
今の私に出来る事それは、たみこの海パックを沢山の方々に知ってもらう事そして、
沢山の方々に味わってもらう事です。

私の気持ちを理解して下さる事を期待します。

今現在、私は先の見えない不安と戦っています。

毎日毎日がこれでいいのか？　この先大丈夫？と自問自答しています。

家も建てなければいけない　　

加工場も建設しなければならない

仕事もまだ軌道にのらず、本当に不安だらけです。

復興とは、いろんな意味で不安を取り除く事・・・

少しでも理解して頂けたらうれしいです